「あれ?スマホがない!」
「どうして友達、元気がないんだろう?」
私たちは毎日、こんな風に無数の「わからないこと」に直面しています。そして、それが「わかった!」に変わる瞬間、まるで頭に電球が灯ったような、気持ちの良い感覚を味わいます。
この「わかった!」という感覚こそが、私たちがこれから深く掘り下げていく「思考」のゴールです。
「思考」は「違う」という感覚から始まる
実は、この「わかった!」の裏には、ある一つのシンプルな感覚が隠されています。それは、「違う」という感覚です。
例えば、いつもは手に持っているはずのスマホが、今、手元にない。この「いつもと違う」という感覚が、あなたの「思考」をスタートさせます。
- 「違う」の発動: スマホがない。「いつもと違う」という違和感が生まれます。
- 記憶の想起: あなたの脳は、無意識のうちに「記憶」をたどり始めます。「最後に使ったのはいつ?」「カバンに入れたっけ?」「机の上に置いたかな?」と、過去の自分の行動の記憶を呼び起こします。
- 「同じ」の発見: そして、「そうか!さっき机の上に置いたんだ」と、スマホが机の上にあるという事実が、「いつもと同じ」状態と結びつきます。
この「同じ」を見つけた瞬間、「思考」は終わり、あなたは「わかった!」という感覚に到達するのです。
「神経衰弱」でわかる思考のプロセス
カードゲームの「神経衰弱」も、同じプロセスで成り立っています。
目の前のカードはすべて裏向きです。ここに、あなたの「違う」という感覚が発動します。「どのカードがペアなのか、今はわからない!」
- 「違う」の発動: 1枚目のカードをめくる。あなたは、その絵柄を「記憶」します。そして、次に2枚目のカードをめくる。
- 記憶の想起: 2枚目のカードの絵柄と、1枚目のカードの「記憶」を比較します。もし絵柄が「違う」場合、あなたは「別のカードだった」という新たな情報を「記憶」に書き込みます。
- 「同じ」の発見: 次に、あなたが過去にめくって「記憶」したカードの中から、今めくったカードの絵柄と「同じ」ものを見つけ出します。
この「同じ」を発見した瞬間に「わかった!」という感覚が生まれ、あなたは自信をもってそのペアを揃えることができるのです。
「思考」とは、あなたの人生を切り開くシステム
この「違う」から「同じ」へと導くプロセスは、スマホ探しや神経衰弱といった些細なことから、あなたが将来、仕事で直面する複雑な問題まで、すべての「わかった!」に共通しています。
思考とは、特別な才能や才能がある人にだけ備わっているものではありません。それは、あなたが毎日無意識に使っている、「違う」から出発して、「同じ」を見つけ出すためのシステムなのです。
次回の記事では、この「思考」を、より形式的な定義で解き明かします。
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