思考の理論 第2回:「何のために勉強するのか」

【永久保存版】思考の理論シリーズ

これまでの議論で、私たちは「思考」について、これまでとは一線を画す明確な捉え方を手に入れました。

この洞察は、私たちが日々行なっている「勉強」という行為を、全く新しい視点から捉え直すことを可能にします。

「勉強」とは単なる知識の暗記ではありません。それは、他人の知恵を効率的に取り込み、自分のものとして活用するための、能動的な営みです。

「勉強」の定義

「勉強」を以下のように定義します。

定義】

「勉強」とは、他人の「疑問」とその「答え」の組(疑問, 答え)を自身の「記憶」に落とし込むことである。

この定義には、人類の知性の発展を解き明かす重要な鍵が隠されています。

私たちが他人から吸収できるものにはどんなものがあるでしょうか?

他人から「思考」を取り込もうというのはナンセンスです。なぜなら、「思考」とは誰もが持っている普遍的なシステムであり、そこに個性はほとんどありません。

私たちが他人から得られる唯一の資産は、先人たちが膨大な時間をかけ、試行錯誤を繰り返して導き出した「疑問」と、その「答え」の連鎖全体です。難しい問題になればなるほど、先人たちは多くの記憶を想起し、新しい感覚を生み出し、「答え」を導き出しました。

後世の私たちは、彼らの残したこの(疑問, 答え)の組を記憶することで、彼らよりも遥かに早く、深い思案に馴染むことができます。これが、人類が知性において発展し続けることができる最も大きな理由なのです。

「勉強」の定義の汎用性

このように「勉強」を定義すると、本当にたくさんの事実や視点を導くことができます。その中には、今のあなたに衝撃を与えるものがきっと含まれています。

今回は「思考の理論」の解説が中心ですので、具体例には踏み込みませんが、有用な事実は順次記事としてまとめていきたいと考えています。ご期待ください。

「核心学習」について

「勉強」の中には核心学習というものがあり、次のように定義します。

【定義

核心学習とは「答え」の長さが最小となる (疑問, 答え) の組を記憶として取り込むことである。

核心学習はその定義から「勉強」の一種です。そして「勉強」の唯一の目的は、先人の知恵を自分の記憶に取り込み自走する力をつけることです。

先ほど、「勉強」とは先人の(疑問, 答え)の組を記憶することだと定義しましたね。「勉強」を始める私たちは、彼らと「疑問」のみを共有している状態です。

そして、以前の記事で説明したように「答え」には長さがあります。さらに人によって参照する記憶や創出する感覚は異なるので、同じ疑問から出発したとしても「勉強」には多くの選択肢があります。どれを記憶するかは学習者の選択によります。

核心学習では、「答え」の長さが最小となる組を記憶します。「答え」が最短になると言うことは理論として非常に洗練されていると言うことを意味します。これを学ぶと言うことは、まさに「核心」を捉えた学習なのです。

まとめ

「勉強」とは、わかりやすく言うと、先にこの世界に生きた無数の人が体当たりして、やっとの思いで見つけ出した知識と知恵を、自分が手に入れることである。

「核心学習」とは「答え」が最も短くなるような理論を勉強することである。

さて、あなたの「思考」や「勉強」というものの実体が、以前よりずっとクッキリ見えるようになってきたのではないでしょうか。

次回は、学習の頂点を極める「応用」について理解を深めていきましょう。

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